てら活

お寺は、今を生きるあなたのためのもの。
葬儀や法要だけでなく、たまにはご自分のために、お寺にお越しになりませんか。
弘仁寺では様々な「てら活」ができます。

「護摩祈祷」を受ける

「護摩」は火天という神の火柱です。「護摩祈祷」とは、お堂の中で、護摩の炎、曼荼羅の炎を見つめて祈り禱る(いのる)こと。
禱(とう)という漢字は、お米が無事実ることを願ってお祭りをする様子を表していて、本人の自助努力だけでは叶わない、自然、社会、人々の協力和合などのあらゆる現世利益(げんぜりやく)の願いが含まれます。

祈願の例

家内安全、健康祈願、心願成就、報恩感謝、学業成就、
合格祈願、交通安全、安産祈願、病気平癒、豊作祈願、
商売繁盛、良縁成就、開運招福、厄除祈願

受け方

  • 添え護摩祈願1000円~
  • 個人的に特別に護摩祈祷を受ける
    (お布施の目安10000円~)
  • 護摩法会に参加する(お布施の目安3000円~)

護摩祈祷について

自分の心と向き合う祈りの時間

護摩とは、サンスクリット語のホーマ(焼く、焚く)という言葉に由来します。護摩祈祷とは、お堂の中で、護摩の炎、曼荼羅の炎を見つめる祈りの時間です。心を楽にし、希望を信じ、果報を待ち、人のしあわせを祈る、動的で、それでいて静かな時間です。

現代社会では、人生のあらゆることで自助努力が重視される傾向にあります。急がば近道を行けという時代です。最適な行動を知り、最短時間で行動しさえすれば誰でも成功できると言う人さえいます。その一方で、世の中に網の目のように張り巡らされた無数のはたらきを知り、それが整っていくと信じて、静かに時が来るのを待つことは忘れられがちです。急ぐ人は、結果が中々出ないと焦ります。そして、願いが叶うのをあきらめてしまいます。ですが、時間がかかっても、どうかあきらめないでください。急がば回れです。

護摩は、最短最速の成功を目指す行ではありません。むしろ、本当に大事なことは何か、今一度自分の心に問い直す修行です。自分でも気づかなかった、卑下心や、慢心や、恐れや、安易さや、迷いや、無鉄砲さに改めて気づく修行です。心を観察し、「自分一人の力で出来ることはそれほど多くない」と深く深く納得できた時、建前を変えるのではなく、本音を変える「真の勇気」が生まれるのかもしれません。

本当に大切なことに気づく時間

炎を見つめて祈る護摩の修行で本当に大事なことは、自分の心がこの世のはたらきと調和できているか、バランス良くできているかを「確認できていなかった」と気づくことです。そして、自分の心と、人の心と、自然の心の調和が(たとえ矛盾的であっても、それでいいのだ、それこそがバランスなのだと)心の底から信じられないでいると気づく、つまり、自己の思考の過剰な純粋さ(無矛盾性を指向する強迫観念)に気づくことです。
言い換えれば、自分の心が「誰かが自信満々に断言する正解」に振り回され続けていると気づくことです。

護摩の最中、完全で間違いのない結果を出そうと焦っている自分の心が炎の中に投影され、炎はうねります。たとえ心の中に矛盾が含まれていたとしても、「それでいいのだ、それが仏の世界、曼荼羅世界なのだから」と気づくと、不思議なことに自然に肩の力が抜けて、気持ちはずいぶん楽になるものです。

奇跡を受け入れる準備の行

炎を見つめて静かな時間を過ごし、自分の心と向き合って大切な気づきを得ることができたら、「自分にできることは淡々と、黙々と、ゆっくりと、丁寧に、結果にとらわれず、楽しそうに」行いましょう。出来ていないと気づきながら自分のペースで訥々と進む修行の道には、人生をかけるに足る、深い味わいがあります。苦味と、甘みと、酸味と、辛味と、旨味が混ざりあった、素晴らしい助けが来るまで。奇跡的なその時が訪れるまで「静かにじっと待つ力」が手に入ったら、ありがたく嬉しいものですね。

奇跡を起こすよりも、それを受け入れるほうが実は大変なのかもしれません。奇跡を受け入れる準備の行、自分の中に眠っている、精神力に目覚める修行、それが護摩行です。

護摩の炎を観察しているうちに、目に見えない波長からなる光の曼荼羅、声なき声の響きからなる心の世界を感じられますように。炎の中においでになる、諸仏諸菩薩、諸尊聖衆に会えますように。

「寺子屋」に参加する

弘仁寺には、幅広い学びを提供するこれからの寺子屋「象浄会(しょうじょうかい)」があります。ゆる〜い「こころの遊び場」として、様々な活動やイベントを楽しむ会です。(月会費は無料で、参加のたびに維持費を1000円からお気持ちでお願いしています。)
この会の活動やイベントに、どなたでもお気軽にご参加いただけます。入会しなくても、その都度参加していただくことができます。また、何度でも無料で体験できます。子どもから大人まで、親子で参加できるものもありますので、お気軽にご連絡ください。

写経

般若心経一巻
無事に暮らせますように、願いが叶いますようにと祈りながら、般若心経274文字を写経します。
時間:1時間ほど
道具は準備しております。
志納金 一巻1000円~

一字写経

般若心経の中から一字を選び、写経をします。
時間:5分ほど
道具は準備しております。
志納金 一字500円~

瞑想

心を観察し、心のあたたかさに気づき、心を深め、心を祈りに溶け合わせていきます。
時間:30分~
動きやすい服装でお越しください。
志納金 1000円~
※瞑想と聞くと、心を無にできないとか、足を組むのが辛いといったイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、楽な姿勢でできます。

法話会

お坊さんの法話を聞く会を、毎月開催しています。
法話を聞いた後は、お茶を飲みながらお坊さんに質問をすることもできます。
心がやわらかく、あたたかくなる会です。

時間:1時間ほど
服装は自由です。
志納金 1000円~

*読める法話1「お寺はこころを観察する道場」→(別ページ

《お願い》
寺子屋活動は皆様の支えがあって成り立っています。ご参加に際して「お布施」を頂戴する場合がございます。
ご協力のほどお願いいたします。

「御朱印」

御朱印は、本来はお寺などにお経を納めた時に貰うものでしたが、現在は「参拝した時に社務所などで貰うもの」というものに変化し、「御朱印あつめ」や「御朱印めぐり」をする方も増えています。「印」といっても、御朱印は一つ一つ手書きです。住職がいる時間をご確認の上、お越しください。

御朱印料 300円

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