淡彩日記
仏教はあらゆる人のために
5月14日13時から、弘仁寺で「仏教勉強会:心を安定させ、前向きに生きるための仏の教え」という勉強会が開催されます。受講料は3000円(資料代込み)で、どなたでも参加できます。
今回は、勉強会で使用される「阿毘達磨倶舎論図記」という図表を紹介します。この図表は、大正時代に篤学の士である大塩毒山氏が製作したもので、仏教の基礎学30巻である「倶舎論」を一つの表にまとめたものです。大塩氏は難聴のために苦労しましたが、仏教を大学で勉強し、同じ難聴の方々が仏教の教えを理解しやすくなるようにと願い、この図表を作り上げました。この図表は、仏教の宇宙観、人生観、主要教理などを一目瞭然に示すもので、全長は2メートルにも及びます。寺の住職ではなく、一般の方がこの図表を作り上げたことは、仏教が決して僧侶だけのものではなく、あらゆる人のためのものであることを証明しています。
最近は、物事を簡単かつわかりやすく伝えることが流行していますが、流行を追っている間に時間だけが過ぎ去り、基礎からじっくりと学ぶ時間がなくなってしまうことがあります。仏教の基礎学は用語が多く、慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、たとえ10年かかっても学ぶ価値があるものです。
人生は確かに短く、そして先人の伝える教えは膨大です。私たちは焦って結果を出そうとして、応用編や実践編にばかり気を取られがちになります。それでも、「基礎ができれば完成できる」という希望を抱き、一緒に基礎からコツコツと仏教を学びませんか?
もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。