淡彩日記
餅つき 令和二年 年の瀬
令和二年の年の瀬、12月30日11時より、小雪の舞い散る中、ちんどん祝餅つきの「かわち家」さんと一緒にもちつき大会を開催しました。かわち家さんには朝からお寺にお越しいただき、衛生面についても準備万端整えていただきました。掛け声に合わせて、子どもも大人も心を合わせてもちをつき、あんこときなこで美味しくいただくことができました。弘仁寺は今年で120年の節目を迎えましたが、今まで地域の中でも知る人ぞ知る場所でした。今回、初めてお寺に来られた方もいて、地域の子どもたちのために、思い出になるひとときを持てたと安堵しております。実施に向けて何度も協議を重ね、万全の準備を尽くしていただいた、かわち家さんのお力添えがあればこそ実現できました。深く感謝申し上げます。
古くから日本では一年に2回、盆と正月にご先祖様があの世から家に帰ってくると信じられてきました。
家に鏡餅をお供えするのは、鏡餅がご先祖様の帰ってくる場所だからです。お米が収穫できたことへの感謝祭がお正月です。(お盆は麦が収穫出来たことの感謝祭でそうめんをお供えします)私たちが普段「あたりまえ」だと思う暮らしができているのは、誰のお世話にもならずに、(人の世話にはならないと言う人がいますけれど…)自然とそうなっているわけではなくて、生まれる前からそうだった「あたりまえ」を、支えてきた沢山の人々の物語がそこにはあるわけです。目に見えないけれど、膨大な人々の歴史が、地域での暮らしの中に眠っているんです。年の瀬に、けやきの木をくり抜いて作った50キロの臼を地面において、熱いお湯で清められた白木の杵でペッタンペッタン餅をつき続けました。すると、小雪の舞い散る曇り空から暖かな陽光が差し込み、背中に温かい光を感じる瞬間がありました。お寺の仏様が喜び、土地の神様が喜んでいらっしゃるのかもしれないと感じます。
しばらくすると、また雪が降り始めました。子ども達は雪で大はしゃぎです。もちをつく音、子ども達の歓声が、地域に眠る先人たち、(血がつながっているかどうかではなく、お世話になったかどうかという意味での)ご先祖様たちのたましいを鎮(しず)める、鎮魂の音になったように感じます。
お読み頂き、ありがとうございました。
納骨堂のご案内
弘仁寺納骨堂「やすらぎ地蔵堂」新規加入者を先着で受付しております。
令和2年12月18日現在、A特大型、B大型の受付は終了しています。
C大型と、D中型、E個人壇の受付は引き続き行っております。
納骨堂の見学をご希望の方はお電話、又はお問い合わせフォームよりご予約下さい。お申込みをご希望の方も同様にお問い合わせ下さい。
<よくあるご質問>
Q:納骨壇には何人分のお骨が入りますか
A:一般的な7寸(直径約21センチ)のお骨壷の場合、C大型の納骨壇で6名様、D中型は3名様、個人壇は1名様のお骨壷を収めることが出来ます。又、お骨壷を小さいものに取り替えることによって、同じ納骨スペースにより多くの方を納骨することが出来ます。お骨壷を小さいものに取り替えることを検討される場合はご相談下さい。
Q:永代供養をお願いしたいのですが
A:弘仁寺では管理料として毎月1000円(年12000円)お預かりしています。永代供養をお考えの方には33年分の管理料として39万6000円お預かりしています。その後、合祀することになります。
Q:宗派は大丈夫でしょうか
A:弘仁寺は高野山真言宗のお寺ですので、各納骨壇には「南無大師遍照金剛」という御宝号が掲げられております。御宝号は現状から変更できませんので、現状でご納得いただけます方は、大丈夫です。
弘仁寺通信12号を作りました。
年末年始の行事案内です。
12月21日 お磨き会
12月30日 もちつき
12月31日 年越し護摩
1月3日 初護摩
2月2、7日 節分星まつり、豆まき
心を整えて、気持ちが自然と穏やかになりますように。
人と人の繋がりを信じられますように。
前に進めますように。
そんな願いを込めて。
何をどうしたら良いか、中々結論が出せないこんな時こそ、伝統的な行事を見直す時期なのかもしれません。
こうした行事の中には、幾多の困難を乗り越えて、私たちに命のバトンを繋いでくれた先人の智慧が凝縮されています。
お祭りを通して、ご自身の未来を発見してみませんか?
餅つき大会のお知らせ(令和2年分は終了)
12月30日11時より弘仁寺境内にて、ちんどん、祝い餅つきのかわち家さんと一緒に餅つき大会を開催します。
11時より第1回 100食
11時30分より 第2回 100食
12時より第3回 100食を予定しています。
つきあがり次第つきたてのおもちを無料でお配りします(無くなり次第終了)
ぜひ一緒におもちをつきましょう!当日飛び入り大歓迎です
沢山のお米が一つになって餅になるということから、餅つきには一致団結という意味があるそうです。
今年一年を振り返ったときに、人生観が変わるような経験をした方が多かったように思います。今までのような「今さえよければ、自分さえよければ」という考えではなく、世界中が心を合わせていくことが大切に感じられる年になりました。
我慢をすることが多くなる中、未来を担う子どもたちに思い出を作ってあげる機会が減る大変な一年でしたが、来年に向けて子どもたちの心がもっともっと明るくなるよう、子どもたちが将来に希望を感じてもらえるように、実行委員一同で準備をがんばります。大人も子どもも心をひとつに来年に向けてがんばりましょう。
(新型コロナ対策として、手指消毒、手袋、マスクの着用を行います)