淡彩日記
お布施って何?どうしたらいいの
お布施とは、心のよりどころとしてのお寺を保全するためのご寄付です。
長くこの場が、続きますようにとのお気持ちで、お布施をしていただいております。
金額に決まりはありませんが、分からないときは住職に「皆さんはどれ位されていますか」と遠慮なくお尋ね下さい。
心が帰る場所、心の居場所を守るためにいただいております。
私達と仏教の関わりの根源を深く深くさかのぼっていくと、
そこには一つのイメージがあります。
それは、私達にはいつでも帰れる所があり、たましいの家族のような場所があり、
大切な拠り所があるというイメージです。
心の古里を守りたいという思いで仏教は2500年続いてきました。
尊い人、心震える話、誰かのために生きた仲間、
そういう大勢の人々が作った大切な場所を守りたい
たましいの家族を守りたい
そのためにお布施をいただいております。
お布施のことを、インドではダーナといいます。
日本語の「旦那」の語源が、ダーナです。
「檀家」の語源もダーナです。
本来、お布施とは施し与えること。
続きますようにと祈りながら。
悲しい時、苦しい時
良くなりますように
良くなりますように
全ては、次の人のためにと思って、祈ります。
お布施の中には、
学んだ教えを伝えるというお布施(法施)
人に笑顔を見せるというお布施(和顔施)
人に人間味のある声掛けをするというお布施(愛語施)もあります。
こうしたお布施の一種として、財産の寄付(財施)があります。
お葬儀の後にいただく財施をもとに、教えの学びや、若手僧侶の育成、寺院補修・整備の支出を行っております。仏教寺院活動が続いていく上で基盤となる大切なお布施だと存じております。
貴重なご寄進を仏道普及に活用させていただいております。
歴史を紐解くと、お布施の始まりは財施からではなかったようです。僧侶が修行を続けられるように僧侶が着る衣の布を施すことから、「お布施」ということばが生まれました。
お釈迦さまから2500年の間、お金だけでなく、食べ物であったり、住むところであったり、学びのための経典や宿舎、修行を支援し手伝う人の生活援助など、様々な形のダーナ(お布施)をいただきながら仏教は続いてまいりました。
長くこの場が、続きますようにとのお気持ちで、お布施をしていただいております。
お布施はこの世を良くするためのものです。
悲しみと苦しみを抱えた心に、
よりどころが見つかりますように。
どうか、心が安らぎますように。
安らぎますように。
合掌